「1の5物語」~再会!熱血教師と教え子たち~


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還暦同窓会開会前のロビーにて……。
「長い教師生活の中でもっともインパクトの強いクラスだったんです。還暦同窓会の案内をいただいた後、当時皆に書いてもらったクラスノートを何度も何度も読み返し、思い出を〝復習〟して来ましたよ」。
4月の還暦同窓会で45年ぶりに教え子と再会した福山淳三先生(数学)。トレードマークの出っ歯をぱくつかせ、乾いた歯茎を惜しげもなく露出してそう話してくれました。
そして、次々と先生の元を訪れる1の5教え子に「おー、面影があるわ」。白髪、禿頭、肥満…に化けた容姿を舐めいるように見つめては、名前を言い当て、思い出話しをせつせつと語り始めました。「よく覚えてるもんだ」と、圧倒されつつ聞いておりましたが、その輪の中にもう一人熱い男、顎髭をたくわえた堀田博文君が登場。真面目で、おとなしく、それでいて一風変わった芸風の人間だったように記憶していますが、先生と握手するや否や、顔を紅潮させ「高校生活にまったくと言っていいほど、いい思い出はないんですが、1年5組だけは例外だったんです。すごく楽しかった。こんな形で先生に会えるなんて…」熱く語る堀田の顔は半泣き。「こんな熱い奴だったっけ」と、傍らで那須勝君や清水明君ら5組の級友はどん引き状態でした。
熱い恩師と同級生のこんなやり取りをきっかけに、思い出比べが始まりました。「ほんとじゃねー。皆でどこそこ遊びに行ったがね。行縢山で怪我したのは誰じゃったかね」「文化祭で劇をしたのを覚えちょる」。40数年前の曖昧な記憶を呼び起こし、それを誰かの記憶とつなぎ合わせつつ、「じゃったがねー」「んにゃ、そりゃ違う」等々と取り留めもない会話。誰かが「クラスで北川にキャンプに行ったよね?」と言うと、福山先生が間髪を入れず、「そりゃ違う。キャンプは計画したけど、台風で中止になった。残念だった」鮮明な回答に皆、「僕らは行ったかどうかも覚えてないのにすごい、記憶力」と感心しきり。そんなこんなで半世紀遡った思い出話しは止まることがありませんでした。
40年近い教師生活。複数の学校に勤務し、かなりのクラスを受け持ち、相当数の教え子がいるであろうはずなのに、こんなにくっきりと『1の5』のことを覚えているなんて。「よっぽど、このクラスが好きだったんだろうね。そして、僕たちはこんなに先生に愛されてたなんて…」と恐れ入ってしまいました。
福山先生は還暦同窓会の二次会にも出席いただき、大いに盛り上がったつもりだったのですが、話しが尽きなかったのでしょう、誰からともなく「物足りん」という声と、「きょう来られなかった他の教え子に会いたい」という先生の〝心の叫び〟。その流れには抵抗できず「1年5組だけの同窓会をしようや」ということに。
その後、宮崎市在住の安藤二三子さんを実行委員長、安藤睦行、曽我部稚子の両名を副委員長に据え、幸町のジョイフルで会議を重ねること、わずか2回。以下のように日程、会場を決めました。
【日時】11月19日(土曜日)午後5時~
【会場】松乃寿司(延岡市安賀多町1―2―15、☎0982・32・4659)
【会費】未定(飲食代は4000円ですが、他に通信費などを加え、5000円前後の予定です)
1年5組45人(男44、女41)。うち、物故者2人、不明1人。ちなみに委員長は佐藤嘉行君。万障繰り合わせの上、いや、万難を排して、ぜひ、この機会に集合しましょう!。今月中に往復はがきで案内状を郵送する予定です。

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